出張山(でばりやま、でっぱりやま)。赤城五輪尾根の第2弾です。黒檜山へのコースが桐生の山として、桐生市のハイキングガイドに掲載されていますが、桐生市内からは遠い山であることに変わりはありません。ましてその先の五輪尾根は桐生の山を紹介するこのページの趣旨からは外れてしまうので、好きな山の一つですが、紹介しないでいました。といいながらも、六道の辻の周辺は何かと理由をつけて紹介していますが。

ネットなどの紹介記事を読むと、五輪尾根の扱いがあまりに酷いので、いわれている程チャチな山じゃありませんよということで紹介しています。いい山です。いい峠も二つあるのですが、五輪尾根から先は、今のところ手に負えそうにないので、峠越えの紹介はできないでいます。夢想していることですが、出張峠を越えて鈴ケ岳と鍬柄山の鞍部の大ダオに出て鍬柄山、姥子山を通り、新坂平から見晴山を登り大沼に下るなんてことができれば、出張峠越えになります。野坂峠は、ちょっと。道標に書かれた沼田の文字を見るだけで越える気持ちが失せています。

さいたま市少年の家からの出張山の周回コースは、短時間のコースではありますが、山を歩く喜びを得ることが十二分にできます。道の美しさは赤城山の中で一番といっていいでしょう。足柄山と違って、駐車は顕彰碑の辺りにします。橋をわたり、さいたま市少年の家を目指します。東毛林間学校とさいたま市少年の家の間の路地のようなところが登山口です。野鳥の案内板の前を通って階段を登るとさいたま市少年の家の裏に登山道が付いています。きれいに整備された登山道をジグザグに折り返して登ってゆくと五輪尾根の稜線に出ます。この辺りも赤城の他の峰々の素敵な展望があります。展望に恵まれない日でも、しっとりとして美しい尾根道を歩く喜びが味わえます。
出張山からの眺望にも素晴らしいものがあります。峠への下りに鎖やロープが張られていますが、しっかりとした踏み跡が付いているので、頼らなくても大丈夫。クマザサの中の風情ある道を下って着く出張峠も静かな趣のある峠です。峠からは関東ふれあいの道になってしまうので、歩きにくい木の階段があらわれます。

歩く人が増えるのは、たいへん喜ばしいことなのですが、山名標の前や、三角点の近辺を占拠するのはやめましょう。お弁当を使うときや寛ぐときは山名標や三角点を避けてください。山頂で知らないおじさんおばさんの入った記念写真など撮りたくないですもの。

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