十数年前、二十年くらい前になるでしょうか。新ハイキング誌に梅田町三丁目の二渡山から忍山川と高沢川に挟まれた尾根を辿り、残馬山に登るという素敵に、こわ面白い記事が掲載されました。大きくなったら、この人のような山歩きができるのかしらと憧れを抱きました。

今回、この記事を書くにあたって当時の新ハイキング誌を探しましたが見つかりません。大きくはなりすぎましたが、二渡山から残馬山を目指せるような岳人にはなれませんでしたので、二渡山と残馬山縦走の起点と終点ではなく個別に登るピークとしておきます。山はそれぞれに登ってこそ価値があります。(負け惜しみですが)

桐生田沼線を北上、鳴神山登山口の標示がある梅田橋を挟んで北に護国神社、南に梅田忠霊塔の石段があります。駐車地は梅田郵便局の駐車場(山登りの方が使用するのは休日でしょうから、置かせていただいても大丈夫でしょう。多分)か高沢林道から高園寺に入る高橋橋付近のスペース、忠霊塔から少し桐生方面に向った所の路肩、高園寺など。

護国神社の長い長い石段、両側が杉の植林帯なので杉並木の趣がありますが、二渡山までちゃんと歩ける道はここだけでした。例によって神社には思いつく限りの願いごとをします。お賽銭箱がないので、ここの神様は無料で願いを叶えてくれるのかしら。護国神社に改称になる前は大山祇神社だったということなので山の神様は太っ腹なのかも。
護国神社の境内奥の左手に石祠があります。その石祠の裏から登ります。左に見える下りやすそうな踏み跡は華心庵への道です。登ると尾根の末端です。また石祠があり、ここら辺りまでが人間が歩ける道でした。ここから先、薮、倒木、伐採した枝の山。サンダルでこなくて良かった。落葉期に登る山ですね、この山は。尾根を辿ると忍山川沿いの碁場小路から高沢川沿いの鍛治谷戸を結ぶ峠道に出るはずなので、そこまで行って、どちらかに下ろうと思っていたのですが、冒頭に書いた通り、この山だけ登りました。峠道と401.2mのピークは別の項で。

華心庵・山ツツジという指導標に惹かれて石祠の左手の踏み跡に入りました。二渡山を往復してきた身には何と快い。二渡山の山腹をまく道にはロープや指導標があり山ツツジの咲き乱れる高園寺の裏山までは、あっという間でした。

高園寺の境内を抜けて、良い子の遊ぶ寺前公園の角を左に曲がれば、桐生田沼線に出られます。

栗生山、仮称です。旧黒保根村(現桐生市)に同名の山があるので他の名前とも考えたのですが、点名宿廻、四等三角点のあるピークです。梅田忠霊塔への階段を登り、忠霊塔の左手の竹ヤブが登路です。鳴神吾妻縦走路の三峰山からの下山路ということで、サンダルで登り始めたのですが、ちょっと失敗でした。2〜3体の石祠の前を左に進むと尾根筋です。かぶさった薮は身をかがめないと進めず、イノさんになった気分です。道はしっかりと踏まれているので、二渡山より歩きやすい。かな。尾根を外れない、踏み跡を進む。で三角点のあるピークまでは問題なく歩けます。

三角点から先、尾根を辿ると赤テープがつけられた木が2本あったので、落葉期だったら人も歩いているのかも知れません。この山も別の尾根を下山にとろうと思っていたのですが、サンダル履きだったので往路を戻りました。
6月27日 調査が行き届かなくて済みません。栗生山は仮称ではありませんでした。正式に栗生山でした。

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