足利市樺崎町の樺崎八幡宮の裏山です。塩坂峠から鳩の峯や寺久保山に登るときに樺崎八幡宮に駐車させていただくので、裏の山が気にはなっていたのですが、なかなか登れないでいました。登路は探ってみたのですが、いつも山の帰りだったので、薮を分け入っていく勇気がありませんでした。オッサンの山旅さんが八幡山から山王山までの縦走をされた記録には“地形図から152.7mの三角点のあるピーク目指し八幡宮階段を上り、左手に進み道の途切れた場所から右手斜面を上り出せばいきなりの急登と、灌木の薮道を我慢して詰めれば展望の利かないピークに三角点を確認して、北方向に続く薄い踏跡をたどれば”とあります。以前にちょっとだけ試したことのあるルートですが、一仕事終えた後の体は拒絶反応を示しました。

というわけで、しばらく足が遠のいていたのですが、@足利の住人さんから登路のご教示をいただきまして、ついでに登ろうとしていたから、道は開けないのではないかと深く深く反省して先々週登りに来たのですが、お祭りの最中だったので断念しました。で、八幡山を登るため、ふたたび遥々桐生からやってきました。今回は、道が開けました。@足利の住人さんのご教示は以下です。
“@足利の住人です。足利、樺崎八幡の裏山である八幡山ですが、昨年はなかった、樺崎八幡宮の遺跡調査地の西、社の右側に、ヤブの切り開きがあります。切り開きは途中までですが、密藪を漕がなくても樹林帯に入れます。樹林帯を直登すると頂上です。琴平神社の祠があったらそれは北のPEAKです。三角点は南のPEAKにあります。
尚、藪の切り開き、笹の根本が5〜10cm残っており先端は尖っていますので踏み抜き、転倒には十分注意してください。”

国道293号線で足利市内を抜け、佐野に向かいます。越床トンネルの手前、左手に樺崎八幡宮の案内板があり、そこを左折。少し進むと、左に樺崎八幡宮が見えてきます。参道の右が駐車場、先々週は一杯でしたが、ふだんはガラガラです。八幡様にお参りをして右奥の菅原道真公の石碑の裏側から登ります。@足利の住人さんのご教示通り切り開きがあったのですが、その手前に踏み跡を見つけてしまいました。笹薮の中に薄い踏み跡が伸びています。八幡山に背を向けるような道ですが、取り敢えず登っていくと途中で薮に消えました。歩き易い所を選んで薮の中を登ると琴平山の少し北側に出ました。上に「史」と書かれた石柱があります。この石柱は八幡山にもありました。尾根筋には薄い踏み跡とテープがあり、物好きな方が歩かれているのでしょう。ゆる〜く、ゆる〜く下って、ゆる〜く登り返すと八幡山です。なんと山名標がありました。裏にはこの地点の北緯と東経が記されていました。まさか山名標があると思っていなかったので、多謝、多謝です。西と南側の展望が少しあります。黒檜に少し雪を付けた赤城山が見えました。山名標の後ろから踏み跡のようなものが下っているのはオッサンの山旅さんが辿ったルートでしょうか。

この山だけを目指してきたので、時間が余ってしまい山王山方面に向かいました。あわよくば縦走してしまおうと、踏み抜き予防にハイキングシューズを履いてきたことだし。残念ながら琴平山を下ったところで縦走の夢は破れました。もう一生八幡山から山王山までの縦走はできません。軟弱な私だからではなく、どなたでも無理です。縦走路が途切れていました。何の工事かは分りませんが、鞍部がすっかり削られています。仕方がないので、右下に見える孟宗竹の林を目指して下りました。あ〜ん、折角縦走しようと思ったのに。でも縦走しなくて済んで、よかったかな。

@足利の住人さんの北のPEAKには琴平神社の石祠があるので、琴平山としました。このコースは尾根筋以外には踏み跡がありません。ほとんど薮漕ぎですが、落葉期に、強い意志を持って登れば問題なく登れる山です。工事現場の端をかすめて竹林に降りるルートはお勧めしません。下って登ると台地状の尾根に登れるのですが、サンダルでは無理でしょう。

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