山神山の項で菱町の浅間山(せんげんやま)の南の160mピークのことを書いたら、早速hisiyamaさんからご教示がありました。前浅間(まえせんげん)は浅間山の西側の140m程のピークで、南のピークは女浅間(おんなせんげん)ということでした。前浅間には栃木県と刻まれた御影石の標石があると教えられたので、早速登ってみました。

前浅間は桐生川の方向から眺めると断崖の岩山ですが、浅間山から向かうとただの薮山です。浅間山の周辺は訪れる度に新たな道が作られています。浅間山から朽ちかけた石祠のある岩場への道も歩きやすい道が作られ、展望台のように切り開かれた場所もできていました。浅間山への登路もわかりにくかったのですが、新たに菱町かるたの“み”のパネルが立てられ、よそのおたくの庭先を掠めるような道ですが、はっきりしました。概念図には記載しませんでしたが、何本か作られた道は、綺麗な道なので、踏み込んでみるのも面白いと思います。
浅間山から前浅間との鞍部までは歩きやすい道ですが、鞍部からはとたんに心細くなります。イノさんのテリトリーなのでしょうか、道が掘り返されて、薮山の気配が漂ってきます。そのまま桐生川に下る分には問題ないのですが、前浅間への道はありません。短い区間ですが、断崖にそった尾根まで薮を漕ぎます。尾根には一部踏み跡のようなものがあり、八坂神社の方に下っています。薮の中の前浅間の頂上から少し下ると「栃木県」と流麗な書体で刻まれた標石があります。

女浅間へは篠竹の中の踏み跡を進むと露岩が現れ、そこから尾根に登ります。尾根筋は若干枝がかぶっていますが、前浅間のような薮漕ぎはありません。一番高いところまで登るとピークでしょう。何もありませんが。

浅間山の山頂は、ほとんど360度の展望が得られるお勧めの山です。+αで浅間山周辺を歩いて、ちょっとした探検気分を味わってみてください。

隣組の山、あと幾つか山名がわからない山があります。城の岡団地の水道山の周辺の幾つかの山、山神山のすぐ北のピークなど、下から見上げて、判然としている山は名前で呼びたいものです。

桐生の山は吾妻山だけではないよ。登って楽しい山がたくさんあるよということを桐生市の方々に知っていただきたいと念じつつ。

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