2005年に観音山から雨降山(観音山から前仙人ケ岳を経て仙人ケ岳に至る縦走路の途中にある山)までドーンとした遊歩道ができてしまったので、この縦走路の西側にできた二つの意味不明の遊歩道と併せて紹介しようと思い、ほぼ1年振りに中尾根から雨降山まで歩いてみました。

遊歩道ができる前の写真も掲載しますので、比較してその酷さを糾弾してください。以前の縦走路は、中尾根(この名称も今は寝釈迦がおわすピークの名前になってしまったようですが)の最高点から北は薮くさい、余り人の歩かない、しっとりとした尾根道だったのです。ピークの登り下りはジグザグに踏み跡がつけられて歩きやすい、私の好きな道の一つでした。

今では、人が歩く事を考慮しない、機械でつけられた幅広の道がジェットコースターのように上がったりくだったりしています。雨降山から先へ進む道、中尾根につけられた道、短いですが黒川ダムへの指導標(この指導表から北には指導標の類いは前仙人ケ岳までビタイッコありません。唯一の指導標らしくとても立派です)から下る道などに以前の面影が残されています。

雨降山という名称は、すみれ山好き会さんのページに小松橋の東の山としてありましたので採用しました。
桐生市基準点No94のある展望ピークです。

ここの所集中して仙人ケ岳から南に伸びてくる尾根を歩いています。一人集中登山とでもいいましょうか、終端が、でんべい山、白葉峠、観音山に至る3本が当面の目標です。現在の達成状況はこのホームページをご覧の方には良くお分かりでしょう。今ご覧のコースも、でんべい山からのコースも、そろそろ仙人ケ岳に届きそうです。自分で車を運転するアプローチをする限り、白葉峠からは高萩山からそう遠くへはゆけそうもありません。同様に姥穴山から鳶山への縦走も夢物語になりそうです。下山後、白葉峠まで徒歩で戻る体力、気力を身につけることは不可能でしょうから。

長い長い前置きになってしまいましたが、雨降山から前仙人ケ岳までの道は、普通の体力のある人で、山歩きの初体験者でなければ問題なく歩けます。要所要所にテープや紐の目印があるし、道もしっかりしています。前仙人ケ岳の手前で一部尾根を外れますが踏み跡を追っていけば迷う所はありません。
以前歩いた時よりも道はしっかりと分かりやすくなっているように思います。仙人ケ岳への途中のピークという位置付けよりも、単体としてもっともっと登られていい山だと思います。私としても、変な遊歩道ができてしまってから後、この尾根から足が遠のいていたのですが。
登路としては一部伐採されて展望の良くなった中尾根の登り下りには捨て難いものがありますが、遊歩道入口1と2の間の路側帯に駐車して、遊歩道2から裏中尾根(すみません、このページだけでしか通用しない言葉です)を辿って、前仙人ケ岳に登って、下山は雨降山から天神橋までの急降下を楽しんでもいいし、東屋の下の鞍部から舗装道を歩いて意味不明の遊歩道を歩いて見るのも一興でしょう。泉龍院の駐車場に駐車すると長い長い往復コースになってしまうので、それはチョット辛い。東屋の下の林道から黒川ダム方面へ下ることもできるし、前仙人ケ岳から先にいっても黒川ダム方面に下る道があるのですが。こちらの遊歩道を下った方が気分的に楽かな。

雨降山からの展望は、桐生でベスト5に入るとしておきます。暫定桐生で一番の展望の北森山からは望めなかった北側の展望も開けています。雨降山から遊歩道が小松橋をめがけて急降下しています。柵を越えて植林帯の脇の踏み跡を林道までまた急降下。左は植林帯ですが、右手はまだ木が育ってないので高度感は凄いものがあります。眺めも抜群。林道を下ると茅沢水源の脇を通って天神橋付近に出られます。

観音山に登るのなら泉龍院の駐車場に車を置いて菱中学校の裏手から観音山に登り、中尾根を下りにとるのがお勧めです。中尾根は下った方が景色が楽しめます。泉龍院の下の駐車場にあるハイキングコースの看板が中尾根の入口です。

このヘンテコリンな遊歩道、中尾根のピークに一枚だけ地図が貼られています。それによるとまだまだ途中のようでこれ以上気持の良い里山を壊してほしくないのですが。入口に遊歩道を示す看板も一枚もなく、入口1、入口2としましたが、知らなければ、その存在に気付く人はいないでしょう。何度か歩きましたが、未だに歩いている人にお会いしていません。ただ一つ、良い所があります。薮がなくなり、暑さを我慢すれば、夏でも歩けます。

地図の左上の辺り、コソッと書いておきましたが、群馬テレビの中継施設のある尾根からも前仙人ケ岳の方へいけそうなので、そのうち探検してみます。電波中継所があるだけあって頂上からの眺めはそれなりのものがあります。
2006/7/7 概念図の石祠のピークは小丸山173.1mと判明しました。

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