足利市葉鹿町の湯殿山は西の尾根も、東の尾根も尾根の末端から頂上を目指すことができます。ネットで西登山口、東登山口から入って一周されるつわものをお見かけしますが、神をも恐れぬ所業といわざるを得ません。楚巒山楽会では、二つの尾根をいっぺんに歩いてしまうような勿体ないことはできません。西尾根、東尾根それぞれの尾根の良いところを紹介していきます。
湯殿山へ向かうルートは彦谷自治会館を起点とする西登山口、東登山口。里宮からの表参道。里宮から東尾根に向かう二本の道。上野田からの登路。粟谷からの登路。中山口。西尾根、東尾根の末端からの登路。以上の10本があります。
西尾根末端からのルートは、経持坂の項で紹介しました。この項では中山口から中山、その先のつつじの峰あたりまでの紹介をします。小分けにするにあたり、西尾根の361mピークを中山、東尾根の280mピークを天池山と呼称することを提案します。

前置きが長くなりました。彦谷自治会館に駐車し、里宮を目指して歩を進めます。彦谷川にそった道は、人家が途絶え、だんだん寂しくなっていきます。左に山神宮への道、右に立派な湯殿山神社の石柱をみおくるとY字路。左が中山林道です。林道に入ってすぐ右の空き地が、道標に書かれている駐車場、かな。木の橋に中山口と書かれています。自治会館の案内板には学校林道(がっこうりんみちでしょう)と書かれていますが、有り様は東京電力の巡視路です。幅の狭い歩き易い階段を登ってゆくと、西尾根。明瞭な尾根道を気持ち良く歩いてゆくと、岩稜風になり、岩場の前にけしからぬ注意書きというか道標が。
巻き道の案内なのですが、岩場を直登するのが危険と思う人は左の巻き道を行きなさいと。わたくしは、何度か申し上げていますが、君子です。危うきに近寄らないことを旨としています。折角心配してくださっているので、注意書きを書いた方の顔を立てて、巻き道を行くことは吝かではありません。しかしながら、危険と思う人(お年寄り)とカッコ書きで書かれています。わたくし、君子ではありますが、お年寄りではありません。岩場を直登しました。ま、サンダルでクリアできる岩場ではありましたが。

そんなこんなで、道中無事に痩せ尾根風の所や、岩稜といってもよさそうなるーとを楽しく、元気良く歩いて、つつじの峰まで達しました。つつじの峰から割と明瞭な踏み跡が石尊山方面に向かっているのを確認しました。おいで、おいでされてるような。湯殿山への11番目のルート。ちょっと歩いてみたいかな。

361mピークには、361mとだけ書かれたプレートがありました。展望もあるし、名前が欲しいなと。中山、いかがでしょう。

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