境野の松原橋を桐生方面に向かって渡ると、正面に山肌を大きく削られた山が見えます。小俣の石尊山です。無惨です。石尊山だけでなく、周りの尾根も崩されています。砂利採取のためです。湯殿山から石尊山への縦走路が消えました。
石尊山は、桐生の山から良く見える山なので、このホームページを書き出した頃に紹介の準備はできていました。このHPは、日々の山行報告を書くページではなく、桐生と周辺のあまり有名ではない山を紹介していこう、よそのHPでは書かれないような無名の山を取り上げようというスタンスで書いているので、長らくお蔵入りになっていたのですが、お仕事その他で山歩きができない日々が続いたので、一年ぶりに日の目を見ることになりました。とはいうものの、ガイドブックや多くのHPに掲載されている山達(石尊山と深高山)ですから、ほとんど付け加えることはありません。

松田から猪子峠に登った時、路傍のお地蔵様に、当時家出していた放蕩無頼猫の無事帰還を願ったところ、祈願が成就しました。あのお地蔵様はどうされているのでしょうか。猫は平穏な日常を好まず、再びオネーチャンを求めての旅に出てしまいましたが。

いつの頃からか、486.4mの三等三角点のある場所が石尊山になっています。信仰の山ですから、山全体もしくは石尊神社のある場所が石尊山だったはずです。信仰で石尊山或いは“山”に登った(登る)人達はわざわざ三角点のある場所まで行くことはないでしょう。この概念図では神社の上の高まりを石尊山としました。石尊不動から登っていくと、石尊神社に詣でた後、その上のピークに立って、あ、ここが石尊山だと思えます。それから深高山に向かい、途中に石尊山の山名プレートがあると、何でまた石尊山が、ということになります。

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