なんとも恐ろしいコースを思いつく人がいるもので、大形山に登るのに鳴神山脈の斜面に縦横に刻まれた作業道を利用した周回コースです。柄杓山の駐車場を起点と終点として鳴神山脈縦走路上の最高峰大形山に登りました。
このコースの発案者のhisiyamaさん、hisiyamaさんの山仲間のMさん、極楽とんぼという桐生を紹介するHPを作られているKさん、お三方の驥尾に付す私(文字通りお元気なご年輩の方々の後ろを歩いていました)の総勢4名の大パーティで踏査しました。
城山林道の入口付近、碧雲寺の先、登山口の三カ所に新しい案内板(柄杓山城遊歩道)が設置され、登山口から東屋の下までの立木も伐採され、明るくなった登山道で三の丸まで。ここから岡平への道も歩く人が多くなったようで快適な尾根道になっています。三の丸を経ずにコース案内板の辺りから直接尾根に取付いても桐生市基準点の手前で合流するようです。三の丸からは以前は岩の間を登る道だったのですが、左に巻き道が作られていました。しばらく来ないうちに変わったもんだ。
基準点のピークにも巻き道がありますが、ぜひ基準点No.108に対面してください。展望もそこそこあり、縦走の楽しさが味わえます

ここからが本日のハイライト、およそ夏向きではない薮に飛び込んでゆきます。岡平に向かう尾根の左手に作業道の名残りが見え隠れしています。大金を投じて刻んだであろう作業道もほとんど自然にかえっています。萱野山から岡平への鳴神山脈の縦走路をすぐ上に見ての薮山歩きです。篤志家という言葉がありますが、篤い(暑い?)志がなければ歩けるものではありません。尾根を幾つか跨いで、岡平山神宮から登ってくる作業道に辿り着き、広い、下草のあまりない作業道で縦走路に立ちます。

萱野山から先はラクチンの縦走路を進みます。城山の三の丸から岡平までは作業道を伝わらなくても来れるようですが、篤い(熱い?)志を持つ我々には縁のない道です。風通しの良い縦走路を進み大きな露岩が現れてくると縦走路上の最高峰大形山の山頂は間近です。二等三角点 点名内山の山頂は大休止するのに、とても良いピークです。このピーク、お気に入りです。この山頂だけを目指して登ってくる甲斐があります。山頂から尾根を下ってゆくと帰路にとった作業道に出られるかも知れません。岡平から大形山を結んでコンパクトな周回コースになりそうな。

大形山から金沢峠への道筋で金沢峠の辺りがかなり急降下だった覚えがあったのですが、登山道が整備されたようで歩きやすくなっていました。金沢峠から左に伝説の鏡岩を見て(なんの伝説かというと、要するに伝説です)観音橋方面に下り、道標のある分岐で作業道に入ります。最初の尾根を乗っ越すあたりで鏡岩と金沢峠の全貌が眺められ、伝説に謳われたことがうなずけます。
ここからの作業道には後湯沢作業道と名前が付いています。途中から簡易舗装されています。長いです。めげます。よいこにはお勧めできません。特に夏場はベケです。城山の駐車上の手前に後湯沢作業道の看板が出ているので、入口は判りやすいですが、徒歩で登るのはやめましょう。下山コースに使うときも覚悟が必要です。金沢峠から観音橋まで下って、県道を歩いた方がナンボかまし、県道歩くよりはいい、どっちかというと県道よりはこっちかなぁ。根性のある篤志家向きとしておきましょう。大周回するよりも、大形山からここに直に出るルートを確立させれば良いコースになるでしょう。

概念図を作っていると、湯沢の対岸に湯沢峯の文字を発見しました。明朝体で記載されているので、山名ではなく地名ですが、ピークがあります。璧雲寺から尾根続きです。後日紹介できるかも知れません。

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