太田金山を巡る峰々のシリーズです。金山の南にあるのですが、東山ハイキングコースの北でもあります。わかりにくい書き方ですが、金山の北側には根本山、観音山があります。北山ハイキングコースです。西側には浅間山、彦七山。西山ハイキングコースです。北と西は紹介しました。巡る峰々ですから南と東を紹介しようと。ところが、南がないのです。東山ハイキングコースが受楽寺から水道山を越えて、わが小八王子山の山頂まで侵食してきています。太田市のHP「金山城の縄張り」には“八王子山は金龍寺のある新田口の谷戸の支谷を隔て、実城の南方に立ちはだかる大八王子山(標高182.8m)・中八王子山(標高178.6m)・小八王子山(標高171.8m)の3つの峰からなる山です。”と書かれています。

県道桐生太田線を進み金山入口の信号で右折金山城趾線に入ります。金山ドライブウエイの分岐までは登り、下っていくと左側に親水公園入口駐車場があります。駐車場の北側に遊歩道の入口。遊歩道は親水公園に向かうもの、小八王子山の山頂を通って親水公園に向かうものがあります。広い、あまり歩き良くない遊歩道をジグザグ歩くと東屋のある小八王子山山頂です。お役人様が手掛ける公園には必ず東屋が作られますが、何のために設置しているのか。遊歩道の入口にチゴユリの群落の看板がありました。チゴユリは咲いていません。遊歩道の途中に幾つか咲いていました。はっきりとは書きませんが、金山丘陵の他の場所に立派なチゴユリの群生地があります。そこには看板など立っていません。

小八王子山山頂の手前に、水道道路の道標があります。中八王子山へは道標に従って進みます。鞍部までは遊歩道を進まなくてはいけませんが、鞍部からは尾根につけられた踏み跡を進みます。中八王子山山頂には、ここは砦だよという説明板がありますが、それ以外は申し分ない山頂です。山頂から北に尾根を進むと桜の井戸の近くに下って行けます。踏み跡は微かなところが多いです。

最高峰の大八王子山へは、はっきりとした踏み跡で右折です。緩く下っていくと鞍部。小、中の鞍部、中、大の鞍部ともに踏み跡が横切っています。小、中の鞍部から駐車場に下る道はなかなかでした。他の踏み跡はまだ辿っていません。
大八王子山の山頂をかすめて松風峠に踏み跡は続いています。山頂に立つ人はあまりいないのでしょうか。山頂はふかふかの落葉に覆われています。

しっかりとした踏み跡を進んでいくと、県道を走る車が見えてきます。松風峠です。峠の東屋が見えた地点で、踏み跡を外れて急な斜面を降りてしまう人が多いようですが、太田八王子山あたりで、危険を冒すことはありません。踏み跡を進むと、急な斜面にはちゃんとトラロ−プも張られています。山陰の東屋、なんで作るんだろう。
小八王子山と中八王子山の鞍部から、松風峠までは実に気持ちの良い尾根歩きでした。松風峠から逆に辿れば、山に登った気分に浸れると思います。
親水公園には水道山があるそうです。太田の水道山、カミングスーンですね。

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