金山を巡る峰々のシリーズ、水道山です。足利の水道山は蓮岱寺山(れんだいじやま)、桐生市の水道山は雷電山と昔からの呼び名があったにもかかわらず、近年に水道施設が作られると水道山と呼ばれだし、いつしかその名前が定着してしまいました。太田市の八王子山をネットで調べてみたのですが、金山配水場の北側の山を漠然と水道山と呼称している事例が散見されました。太田市水道局のHPでは金山配水場は八王子山の中腹標高101mにあると書かれています。ところが、太田市役所に問い合わせたところ、たいへん、たいへん残念なことに小八王子山が水道山であると教えられました。八王子山は配水場ができる遥か遥か以前から、八王子山でした。八王子山の砦も構築されていました。水道山の砦跡ではないはずです。足利市と桐生市は残念ながら、新しくつけられた呼称が定着してしまいましたが、太田市ではそのようなことが起こらないように、新田義貞公にお願いすれば良いのでしょうか。幸いにして、近くに名前のついてない山があります。標高は120m程ですが、東山ハイキングコースを受楽寺から歩いてきたり、親水公園から一登りしても山といえないこともありません。水道山の名はぜひ、この山に引き取っていただきたいものです。
高山神社のある天神山から北に下ると受楽寺の山門が見えてきます。ハイキングコースの道標もあります。尾根の下に遊歩道が作られていますが、ここは尾根を歩きたいところです。真直ぐ登ってゆくとテレビ中継所のあるピークにつきます。中継所の囲い越しに歩いて尾根の先までいって下を覗くと断崖です。踏み跡は尾根に刻まれています。適当に遊歩道とからめて歩いて、ぐるりと周回したり、落葉期には薮に突入してみたりと里に近い山ならではの遊びができるでしょう。

以下、中八王子山の標石についてのお願いです。

左は小八王子山と中八王子山の鞍部にある標石で山田郡と新田郡の境を表わしているものでしょう。問題は右です。明治の初期の内務省のものではないか?判る方がいらっしゃったら教えて頂きたいとhisiyamaさんからの掲載依頼です。

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