暫定的にと申しましょうか。三本木山です。駒見山と同じ日に登りました。三本木峠までは毎年栃久保の人達が峠の山神様に梵天をあげるため四月の第二日曜にかり払いをされているとのことですが、入口は判りづらくなっています。hisiyamaさんに同行して頂かなかったら発見できなかったかも知れません。
「桐生市地名考」の上仁田山村に三本木(さんぼうぎ)として、山頂が三つの方向に分れている山とあります。山名は『さんぼうぎやま』のようです。山田郡誌には赤芝山脈の中に三本木山の名前と標高(400m)が記載されています。
桐生山野研究会の「赤芝山脈縦走記」では峠の北側の520mのピークを三本木山としています(小平からはそう呼んでいると書かれている)が、山田郡誌に記載された標高と地名考の山頂の説明から、どうやらここらしいと。

三堂坂から栃久保の集落に入り、左に山越えで馬瀬谷戸に向かう道を左に分け(石仏が立ち並んでいます)、進んでいくと栃久保ダムの手前で車両通行止めのガードに出会います。三本木峠への道はその直前に左にある民家の庭先を掠めるようにして、山に向かう踏み跡に入ります。明瞭な道ですから、注意していれば発見できますが、よそのお宅の庭先ですから、まさかこんなところから登れるとは思いませんでした。登ってゆくとすぐに愛宕様の石祠に出会います。急な山道ですが、踏み跡ははっきりとしています。山神様から降りてくる尾根を回り込んで、なおも登り続けると、右に石段が現れます。十段程の石段を登ると山神様です。石祠が集落を見下ろしていて、ほのぼのさせられる光景です。峠道は山神様の前を通って、大間々側の三本木に続くはずなのですが、発見できませんでした。山神様の尾根と赤芝山脈がぶつかる場所を三本木峠としておきます。栃久保の集落の方も山神様の先が三本木峠と明確に仰っていました。
三本木山は峠から赤芝山脈を桜峠に進んで、二つ目のピークです。大間々町の1万分の1の地形図では三本木の集落からこのピークに破線がのびています。辿ってはいないのですが、山頂が三つの方向に分れているという記述に合致しているのではないかと。ただ、峠道の有り様でいえば、山神様の北側にある方が自然な気もします。

駒見山から新たなカテゴリとして赤芝山脈を設けました。「山田郡誌」に鳴神山脈の支脈として名前が現れています。桐生山野研究会のページの「赤芝山脈縦走記」で桐原の住人さんが紀行をhisiyamaさんが概念図を書かれています。

inserted by FC2 system