三峰山調査山行　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　hisiyama

三峰（鳴神吾妻縦走路の）調査山行の報告を書きます。
６月１４日　さる当局からＴＥＬが有り、６月に吾妻山〜鳴神山を歩かれた方から問い合わせがあったとうことで４項目の調査依頼がありました。
　１は鳴神山の標高の件
　２は花台沢の頭の件
　３は三峰山の石宮石像が破壊されているとの件
　４はナルカミスミレの件

３の事項が事実としたら大変なので早速１５日に現地に行って来ましたところ異常無しでまず一安心。奥の院？と言われてる三峰山のお宮も確認しましたが異常無し。１００年程前に立てられた石宮は変わり無し。大山祇命の石像は異常なし。

２の花台沢の頭に高畑山と書いた標識が有るとの事だが、以前（２０年くらい）ある著名（今は亡き）な山のガイドに書かれていた鳴神〜吾妻の項で三峰を写真入りで高畑山と書いてあり一時混乱が有りましたが、最近は三峰で一般的に通用するようになった。
花台沢の頭を強いて高畑山とするので無く、強いて言うなら高畑沢の頭でも良いが矢張り本来の群馬での山の名前を使った方が良いかも。（頭や肩などは他地域の用語で有ってアルプス用語を最近は横文字まで使うようになった。）
花台沢の頭を川内村史にある荒倉山という本来の山名に変更されたら如何なものでしょうか。

４の件はヒトツバスミレがナルカミスミレかに関してはカッコ草保存会のＡ氏に問い合わせしていただきたい。

１の件は鳴神山の高さは１００年前の測量で９７９．７Ｍですが（国土地理院　桐生市現形図）、９７９Ｍ（桐生市道路認定図）以上仁田山岳　桐生岳は桐生市基準点図では９８１．４８Ｍ、桐生市道路認定図では９８１Ｍ　以上が鳴神山（岳山）の標高です。
以前桐生の根本山の標高の問い合わせが多くて当局のほうでも困ったのでしょう。1197Ｍから市議会の承認を経て（国地院へ問い合わせ）1199Ｍに決まり、現在では根本に関しては混乱が無いようだ。
鳴神山（岳山）も早く行政で動かないと高さについては桐生市のシンボル的な山なのでどれかに決めて頂きたい。
最近出た（合併後）観光マップの標高が数箇所間違ってるのでさる当局へ言ってきます。

以下　　　写真の説明。

写真１　金沢峠から三峰への手前の石宮　異常なし。

写真２　山頂のお宮と大山祗命の石像　異常無し。

写真３　奥宮？と言われてる奥の院の峰岸家眷属守護宮　異常なし。

写真４　多少破壊された標識　これは木製なので防腐剤やペンキが塗ってある。

写真５　無残にもメチャメチャに破壊された標識　私個人の考えではこの現象は奥会津の山でも当たり前の事で何も桐生だけでは無い。あるホームページには山の利権を持ってる者が破壊してると取れる語句もあるが、まず考えられるのはペンキに含まれる香料とか防腐剤の何らかの匂いが刺激になり熊が歯や爪などで壊すと思う。第一に考えられるのは一部の登山者や山菜採りや山のルールやマナーを知らない人が山に来ながらコンビにやスーパーなどの買った袋にゴミ（食べ残しや空き缶）を捨てて行くので熊もジュースやコーヒーの空き缶の匂いを覚えて標識もその匂いと同じような匂いがするので破壊されると思います。
プラスチックで出来た標識に一切の被害は有りません。山菜の時期を過ぎると急にゴミが増えてくるので、兎に角山でのゴミは持ち帰ることが絶対要件と思います。

写真６　写真７　熊の糞　棒でつついて見たら未だ数日前の糞だった。この日は帰りに熊を目撃できた。吾妻山〜鳴神の縦走は充分注意が必要と思う。特に平日は。