笹久保山(仮称)です。崇禅寺や自然観察の森からの周回コースが良いのでしょうが、笹久保からの登りが静かで、とても良かったので紹介します。
 桐生にアンテナ山と呼ばれる山ができてしまうのが嫌なので、当会の山名プレートを付けてきました。すぐ近くにある四等三角点の点名が笹久保であること、笹久保の集落の上にある山であること、の2点で笹久保山と付けましたが、ご意見がありましたら、お知らせください。

 経塚山の地図の上部とダブリますが、こちらの方がキチンと書けましたので、こちらを参考にしていただければと思います。

 小倉峠からです。小倉峠を越えて、自然観察の森方面に向かいます。川内一丁目の信号を左に、駒形方面に進みます。経塚山の裾を廻り込んで進むと、団地を通り過ぎ、電話ボックスのあるY字路に。左は駒形方面、右に進みます。落合橋を渡り、道が大きく左にカーブするところが笹久保山の入口です。小橋(無名)のたもとか、カーブする手前の路肩の広くなっているところに駐車可能です。小橋のたもとはゴミステーションなのですが、日曜日に停めていても、お叱りは受けませんでした。もしかしたら大丈夫かも知れません。小橋を渡って、舗装道を進みます。道なりに進むと沢沿いになり、細くなった道は、廃屋?に向かって行き止まります。その手前左側に、自然観察の森入口の道標があり、そこから山道になります。最初は竹林の中、タケノコのシーズンには道は掘り返されて歩きにくいですが、すぐに雑木林の中の道になります。桐生の里山には珍しく、少し入っただけで、車の音は遠ざかり、鳥の声、風の音だけが聞こえてきます。
 雑木の中の緩やかな登りで四ツ辻に出ます。僅かに風が吹き抜け、尾根に出たことを感じさせます。直進は自然観察の森、左は自然観察の森最高点を経て萱野山へ。笹久保山は右に。雑木に篠竹が混ざる道ですが、踏み跡はしっかりとつけられています。左手薮の中に石祠、少し登ると、北斗七星の刻まれた霊符尊神の石柱が右手に現れます。丸くくり抜かれた穴からは、駒見山が見えるそうなので、落葉期に登られたら、試してみて下さい。緩く登ると右手にR・Kさんのプレート。その下に四等三角点があります。少し下って登り返すと、笹久保山(仮称)山頂です。展望は、落葉期でも殆どありません。まっすぐ進むと、崇禅寺上の342.2mピークを経て経塚山へと続く縦走路。このコースは登り口からの展望が一番良いのかも。

 笹久保山の山頂にはテレビのアンテナと石祠があります。石祠を囲むようににアンテナがたち、その周りは鉄線で囲まれ、立ち入り禁止になっているので、石祠に刻まれている文字ははっきりと読めません。このアンテナにつけられた山名プレートに関しては経塚山の項、楚巒山楽会のアンテナ山考をご覧ください。

2006/7/8 山頂の石祠は雷電様と判明したので、雷電山が良さそうですが、このへん雷電山が群れているので、できたら笹久保山がいいな。

2007/4/9 笹久保山頂からアンテナ山の看板が消える。
しばらく笹久保山には登っていなかったので、いつ撤去されたのかわかりませんが、アンテナ山と書かれた山名プレートがなくなっていました。小倉山(花柄山)の山頂に自然観察の森方面を示す道標が立っていたので、こちらも整備されたのかと思いましたが、若干立木に巻かれたテープが増えた程度で、道は前のままの細い道でした。心細さを味わいながら、笹久保山に向かうとアンテナに括りつけられていた「アンテナ山」のプレートがなくなっていました。良かった。せめて桐生の山にだけは、アンテナピークとか、アンテナ山などの名前は付けたくないものです。アンテナが目立つからといって、便宜的にもアンテナ山とかアンテナピークとか呼んでいて、万が一、それが定着してしまったら、お天道様に顔向けができません。撤去してくださって、ありがとうございました。霊符尊神の穴から念願の駒見山を覗くこともでき、うれしいことが続いた山歩きでした。
小倉山(花柄山)はどうやら小倉山と呼ぶのが良いようです。崇禅寺のご住職と檀家の方々が、崇禅寺から経塚山までの整備をされているそうです。
自然観察の森方面に下り、峠から自然観察の森を掠める荒れた作業道を下りました。自然観察の森の擬木の階段道を歩きたくないものですから。昔からあった里山に嫌という程手を加えないと自然観察はできないものなのでしょうか。自然を破壊した跡を観察する森が正式な呼び名でしょう。
当会の笹久保山のプレートは、少し疲れてはいましたが、まだ頑張れるようです。雷電山は桐生の山には多すぎるので、笹久保山が定着しますように。

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