連日の雨の山歩きです。奈良の三輪山を眺めただけで戻って来た会長が、荒天にもかかわらず山を歩くと仰るので、傘をさして登れて、単調ではない山をピックアップしました。五覧田の要害山か、行道山(淨因寺)のどちらかを選んでもらおうと思ったのですが、群馬の空は真っ暗です。で、自動的に行道山(淨因寺)に向かいました。行道山(淨因寺)から石尊山への道は期待通り、雨に似合う山道でした。

メジャーな山は、紹介しないというスタンスで書いているホームページですから、行道山(淨因寺)は「やまの町 桐生」の範疇からは、はずれています。幾つか、気になったことがありましたので。
一つ目は四十九院涅槃台(寝釈迦がいる)の岩に行道山と書かれた山名プレートが置かれていました。道標には四十九院涅槃台、寝釈迦と書かれています。行道山は淨因寺の山号で山の名前ではありません。山を含めた淨因寺の寺域を行道山と呼ぶのはわかります。この露岩のピークは淨因寺が涅槃台としているのですから、紛らわしいプレートを置くのはやめましょう。成田山新勝寺、金龍山浅草寺のように、お寺には山号寺号があります。落語を聞かれる方ならよくおわかりだと思います。
二つ目、石尊山の山名です。山頂には、三等三角点板倉と書かれたプレートがありました。ガイドブックには石尊山山頂見晴し台、石尊山見晴台などと、潔くない名前で書いてあります。石段下の駐車スペースから歩き出すと気付かないのですが、参道には石尊大権現と刻まれた一対の灯籠があります。山頂の石祠が石尊様の石祠で、行道山の参道は石尊大権現への参道とも考えられます。ここは潔く「石尊山」でいいじゃん。
三つ目です。涅槃台の分岐に寝釈迦0.01kmと書かれていました。会長に指摘されるまで気付かなかったのですが、10m先を示す道標です。拍手。座布団一枚。桐生市菱町の小友沢の頭の山名標(一丁目で一番高い山)同様の大ヒットです。関東ふれあいの道のオフィシャルの道標でこんな洒落たことをしてくれました。

豪雨と雷の中の山歩きでした。山歩きをしていて初めて東屋があって良かったと思いました。ただし、普通の良い子の人たちは、こんな雨の日に山登りはしません。数百年に一度有るかないかの洪水に備えて、ダムを作る方達ですから、こんな時のために東屋も作っているのでしょう。絶対無駄だって。石尊山の山頂の雰囲気が壊れています。下山後の車の中で、足利の隣の佐野市で集団登山の中学生の列に落雷があったというニュースを聞きました。こんな天気の中、子供達に山歩きさせるかなぁ。

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