たこうさん。主要道桐生田沼線の老越路(おいのこうじ)峠の北に聳え、ニコンF(か、ペンタックスSP)を連想させる、形の良い山です。

桐生市内を北上し、桐生川ダムを梅田大橋で渡ります。皆沢(かいざわ)の名水を過ぎ、老越路峠のかなり手前で県境を越え、峠周辺の空きスペースに駐車します。土留めの壁のフェンスにそって登り、山道に入ります。
僅かの間ですが、東京電力の巡視路と同じ仕様の歩き易い階段道の急登がまっています。この足に優しい階段の間隔は、関東ふれあいの道の施主に是非、是非見習って頂きたいところです。
明るい明瞭な尾根道を気分良く歩いて行くと多高山の山頂。屋根の崩れた石祠と石塔、三角点があります。樹木に若干遮られますが、なかなかの展望です。適当な広さもあり、居心地の良い山頂です。

ゴルフ場を示す道標に従い、山稜を下ります。“山稜”、心地よい響きです。有り様は岩混じりの尾根道ですが、山頂から石祠のある岩場を過ぎて不動様の辺りまで、あえて山稜と呼んでも良いほどの快適さです。
不動様からも快適な尾根の下りが続きます。残念なことに雨の日にこの山を歩いたことがないのですが、雨の日でも明るい尾根歩きができそうな山です。

下山地がゴルフ場なので、どうなることかと思っていましたが、ゴルフ場と山道の境の辺りにも道標がありました。ゴルフ場の公認(或いは黙認されている)のコースのようです。
小俣の城山や桐生の姥穴山の登山道を奪ってしまった、どこやらのゴルフ場とは違い、このゴルフ場はエライ。まさかにゴルフ場に車を駐車して、こちらから登るには忸怩たるものがありますが、帰りに構内を通らせて頂くだけなので、あまり気が咎めることもありませんでした。ありがとう。

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