桐生市の南に、東西に長くのびる山並みがあります。東側、太田市の最高峰?一等三角点のある唐沢山(261m)から菅塩峠を経て籾山峠。西側、籾山峠から主峰(主尾根からは外れていますが)の茶臼山(293.9m)を経て、笠懸の荒神山(201m)までの、今では3つの市にはさまれた細長い山塊です。

このページでは、籾山峠から西を紹介します。国道50号線から薮塚温泉方面へ向かう県道桐生新田線の最高点が籾山峠です。コース案内板があり、その近辺に駐車可能です。

地図が縦長なので、この地図では北は左です。左、北側の斜面は桐生市、右、南側の斜面は薮塚、現太田市です。

峠からは道標が完備され、迷うようなところは全然ありません。赤松混じりの尾根につけられた山道もしっかりとしています。
最初のピークを追分山(2006/10/3御所山に訂正)というそうですが、ここまで登ればあとはラクチンな尾根歩きです。左に薮塚へ下る道をわけると、庚申塔のある姥沢峠につきます。

ここからは水道山を経て宝珠院へ下る道。杉の林の中を八王子神社へ下る道、薮塚へ下る道が別れます。この地図の赤い破線はお勧めコースです。

宝珠院口から水道山への道は、宝珠院の裏手、水道施設の手前に道標があり、そこから左に入ります。雑木林の尾根につけられた道は気分よく歩けます。水道山から主尾根に出る下りはちょっと下草がうるさいかな。(写真あり)

姥沢峠から八王子神社への下りが、冒険心をくすぐる一番のコースです。登ってきても、下っても(写真あり)うっそうと繁る杉と、あるかなきかの踏み跡(僅かな距離なのですが)。最初はチョッとドキドキします。
それほど歩きにくくはないので、目を瞑って下ってもすぐに広い林道に出てしまいます。(2008年12月現在、道は整備されました。)

主尾根に戻ります。姥沢峠から進むと右手に古井戸跡の標識があります。この奥に木に付けられた八王子山の山名標があります。(写真あり)ふもとの八王子神社との関連を考えると、こちらの方が本家八王子山のような気がするのですが。でもピークではないような。2つあっても全然問題ないのですが、紛らわしくないこともない。
茶臼山の北の砦跡ともいわれているそうです。

で、主尾根を登りついたところが姥沢の頭(八王子山といわれていた山)。ここからも薮塚方面東毛少年自然の家へ下る道が別れています。茶臼山へは右へ一旦下ります。鞍部には一木口への道標があります。こちらの八王子山が偽物らしい。(解決編参照

国道50号線から岡の上団地方面に入り、NHKの電波塔方面へ。(案内板あり)樹徳高校の野球場の奥から林道を歩くと突き当たりに、茶臼山350mの道標があります。ここから鞍部までの僅かな道も、なかなかの道です。

鞍部から僅かの急登で茶臼山の山頂です。電波施設がまた増えてしまったので、あまり居ごこちはよくありません。建物を避けての展望で、赤城山、袈裟丸山、筑波山、富士山が見えることもあります。

茶臼山からすぐ下に見える東屋の先から八王子神社、大雄院への下山コースが始まります。途中左に別れる道が大雄院への道。茶臼山青年団が拓いた新道ということですが、快適な尾根の下り道です。
八王子神社へ下る道は長いコンクリートの階段に倒木がかぶさり、どうとはいいませんが。(2008年12月現在、倒木は取り除かれました。)

また姥沢の頭(八王子山といわれていた山)です。行ったり来たり大変ですが、ひとり集中登山とでもいいましょうか。本当に登ったり降りたりしても、それほどたいしたことはありません。姥沢の頭(八王子山と呼ばれていた山)から先に進みます。下り切ったところに幼稚園へという道標があります。林の中の道を下り一木口からの林道に出会う道です。
ここから3つ目くらいのピークが桐生市基準点のある241.3mP(宮の入山)で岡の上団地への道標があります。

下ると薮くさい道ですが、しっかりとした踏み跡で迷うことなく雷電山につきます。顕著な石祠が2つ。登ってくると開けているので、山のような感じですが、下ってくるとすぐ先の踏み跡に入ってしまい、気付かないかも。ここは是非下から登ってみましょう。下り切ったところが岡の上団地です。序でですから黒石峠を目指しましょう。岡の上団地の最高点に水道施設があります。その先が黒石峠への道です。水道施設の前に電波施設ができたので、遠くからでも分かりやすいでしょう。車は邪魔にならないようなところにとめましょう。水道施設からは袈裟丸山がとても立派に見えます。

篠竹の中の明瞭な踏み跡を辿ると、荒神山が見えてきます。緩やかな登りで黒石峠。右手は草付。直進は薮塚方面。左の杉林の上が雷電山の下降点。くつろげる峠です。黒石峠の最高点には石祠があります。下って行くと道は広くなり、フェンスがあらわれます。薮塚への下り道をわけ、桐生南高校への下り道をわけ、到着した荒神山の山頂は北側の展望があり、赤城山、茶臼山が望めます。新しい石祠と山名標が迎えてくれます。笠懸小学校の前に下れます。笠懸東小学校自由活動登山道の標識から登ります。標識前の広場に駐車できそうです。地図の笠懸小学校は、笠懸東小学校ですね。(荒神山の下に専用駐車場ができました。)

2009/8/2(代表幹事代行による補足)
「御所山」の名称を「根元山」に訂正します。 いくつかの訂正の「八王子山脈西部縦走」の項を参照下さい。

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