足利市山川町の長林寺をめぐる山の第2弾です。先週勝手な名前をつけてしまった福徳山の山名プレートの交換に福徳山に登りました。福徳山周辺の未踏査の踏み跡を辿ってみようかと思っていたのですが、福徳山の概念図を書いたときには名前の分らなかった隣の尾根のピークが気になります。足利市の1万分の1の地形図では山裾から登った破線が尾根を通って道了山方面に向かい途中で消えています。概念図の緑色で示した広場から登路を探ってみました。広場までは山川浅間山をご覧ください。山川長林寺まで車で入ってしまうと、天満宮までは車では行けません。途中に車止めがあります。

前回の福徳山同様、登路は難無く見つかりました。錆びた鉄棒の傍らから何となく踏み跡が伸びています。鬱蒼とした笹の薮の下に踏み跡があります。踏み跡は薮の中に続いていそうです。笹は背丈を越えています。辿るべきか辿らざるべきか。人は何故山に登るんだろう。広場では老夫婦がお弁当をひろげて寛いでいらっしゃいます。
えいやっと、笹薮に飛び込みます。辿っても、辿っても、辿っても薮です。笹から雑木に変わっても薮です。山川長林寺の遊歩道方面に下る薮道を分けて、薮の中を進みます。踏み跡に露岩が混じり出すと頂上の薮につきます。薮の中に(しつこい)朽ちたテレビアンテナが何本かあります。露岩の上から薮越しに隣の福徳山が望めました。薮の荒神山から先、地形図には破線が書いてあるのですが、進む気持ちにはなれませんでした。
先日、桐生市菱町の駒転(こまころばし)峠の取り付きを見つけて、数十歩(十数歩)歩き出したのですが、湿地の中の薮だったので、僕たちこんな峠登りたくないもん、といって帰ってきました。その点、尾根道の薮は意志さえ強固なら(えぇ〜、僕たちそんな倶楽部じゃないのに)、立派に登ることができます。(って、標高約95mですから、広場からはあまり登らないのですが。)

概念図のグレーで書いてある山は今の所、特定、同定ができていません。大平山はおおびらやまと読むようです。足利の外れに近い山域なので足繁くは通えませんが、探究してみたいと思っています。山川長林寺は大坊山ハイキングコースの出発点ですが、大坊山については書く予定はありません。大坊山から大山祇神社に下る道はスカッとしていて好きなコースなのですが。155.9mのピークをこの山域の主峰として探究を進めて行こうと思います。

山川浅間山の尾根上に東大平山があるはずなのですが、顕著なピークは山川浅間山だけです。いったい何処なのでしょうか。
山川浅間山の項で書いた、長林寺の七不思議とは、参道と境内にあります。三本松(たらちねの松)、救いの井戸(おたすけの井戸)、天狗のねじり杉、天狗の投げ岩、天狗の遊び松、鏡岩と岩富士、猿ケ池と権現池で、それぞれ石碑が建てられています。西大平山(通称鳥取(とりとり)山)にも覗き岩という天狗の投げた岩があるそうなので、西大平山は特定ができそうです。

前回不明だった荒神山他の山名は、長林寺のご住職に教えていただきました。薮とカッコの多い項でした。

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