残馬山(ざんばさん)です。久々というか、あまり桐生北部の山に登らないので、多分3つか4つ目くらいの桐生北部の山の紹介です。
会長を迎えての月例山行で根本山に登ろうとしたのですが、根本山の登山口の駐車スペースが車でうめつくされていて、その中にはバスまでいたりしたので、急遽残馬山に行く先を変更しました。稜線に出るまで三境山か残馬山か決めてはいなかったのですが。
2006年に三境林道で愛車ベンツ600SL(日本名ニッサンローレル)の前輪のタイヤをバーストさせてから、手入れの行き届かない林道や狭い道を走る気にならず梅田の奥の山には足が向きませんでした。根本山は2006年の楚巒山楽会一番登りたい山の筆頭にあげられていたのですが、愛車が梅田ダムから先に行くのは嫌だというので登れませんでした。
集合時間に遅れてきた会長が、「今日は根本に登るんだ」と仰るので、仕方なく県道藤生大州線に入り、タイヤもバーストせず、前をトロトロ走る車をあおったりもせず、無事に根本山登山口の駐車場に着いたのですが、前記のような事情で、「こんなに混んでいる山に登りたくない」と会長がいう
で、三境林道に入ったところ、普段の心掛けがいいと、こうですね。なんと林道がきれいになっていました。快調に走り、タイヤもバーストせず、前をトロトロ走る車をあおったりしないで、明かりのついてない三境隧道を抜けて無事三境山残馬山登山口に到着しました。
登山口と路肩で数台の駐車が可能です。登山口から少し入った所においしい水の出る水場があります。それはそれはおいしい水です。

荒れた沢床を登る本格的な山登りです。ほとんど一直線の急登で、結構登ったな〜と思った頃にあらわれる道標、なんとなんと登山口まで0.2km。こんなにこんなに登ったのに200mなんですね。走ったら30秒。脱力しました。尾根に辿り着いて、寛いでいると三境山方面からヤマヤさん風のオジサマが降りてこられ「今日はじめて人にあった」と仰います。聞けば朝7時から登られているとのこと。登山口が車で一杯だったというと、「俺が駐めた頃は2〜3台だった」。早起きすれば、根本の喧噪に巻き込まれないんですね。オジサマによると残馬山がヤシオでピンクに染まっていたというので、では僕らも残馬山に行こうと。稜線に出るまでに結構な山登りをした僕たちは再始動するまでに一服も二服もしなければいけないので、オジサマを見送りました。二つある石祠も素通りできないし。この後、このオジサマに危ない所を助けて頂くことになろうとは、知る由もありませんでした。辿り着いた稜線は鞍部のようです。石祠のある所を見ると梅田町からも山道があったのでしょうか。

稜線に出ると、一級品の尾根歩きです。岩場にも両側から巻き道がつけられていて好きな方を選べます。最初(くらい)のピークが桐生市基準点No.141が設置されている987.4m峰。登って降りて次の岩場にも巻き道が右に着けられているのですが、この道がまだ若く、足元がグズグズで、コース最大の難所になっています。岩場の直登コースにもテープがつけられています。こちらの方が楽です。
登り着いた所が、1058.5mの高竹山です。気持ちのいい山頂で、すっかり寛いでお弁当を使っているとオジサマが歩いてきます。聞くと残馬山はまだ先だと。危ない所でした。あやうくこの項は高竹山の紹介になる所でした。高竹山を下り、登って、降りて、また登って、尾根がやや左にカーブし、歩いていくと残馬山がいました。ピークとしては高竹山の方が上等かな。三等三角点と壊れた山名標と壊れていない山名標。小さな山名標。座間峠を示す道標。少し先の岩上に寄日(ヨッピ)峠を示す道標。ま、悪くないピークです。寛げないこともありません。

inserted by FC2 system