くろいしとうげごえ。八王子山脈(丘陵)を越える五筋の峠道の一番西側にある峠です。姥沢峠から黒石峠まで間隔があいていますが、薮塚側、広沢側互いに至るべき集落がなかったのかも知れません。五筋の峠道には入っていませんが、黒石峠の西に岡の上から薮塚本町京の入に至る峠があります。
八王子山脈の山々については、東部と西部に分けて縦走コースとして紹介してから一座一座紹介する予定で準備はしていたのですが、山域として未紹介の地域を優先させていました。黒石峠越えもすでに果していて、黒石山などで一部紹介済みです。八王子山脈の山々の一座一座紹介も始めています。

薮塚に下る道は、最初だけ黒石山の斜面を下ってゆく、眺めの良い道ですが、すぐに作業道に合流してしまいます。遺棄された廃車やゴミが散見される道で、気分良く歩くことのできない道です。下山するに従って、平野の見える展望は捨てがたいものがありますが。
黒石峠も植樹された樹木が育つと、いまの明るい印象は失われてしまうでしょう。消えてゆく峠なのかも知れません。
岡の上から黒石峠に立つと視界が開けて実に素敵な雰囲気の峠ですが、滝の入から辿ると峠を越えても桐生側の展望がありません。斜面を下るとすぐ尾根に乗ってしまい、岡の入の上の水道施設まで行かないと“別の土地に至った”感がありません。配水場まで行くと、袈裟丸山の雄大な展望があり、はじめて“峠を越えてきた感”に浸れます。
岡の上から黒石峠にいたり、黒石山を越えて配水場のフェンスの所で再び岡の上に下るコースはちょっとしたお散歩道になるかも知れません。公園の脇に出て、そのまま下ると斜面に自然石に刻まれた青面金剛の文字塚があります。いまは住宅団地内の坂道ですが、黒石峠への道がこのあたりを通っていたのかも知れません。
薮塚に下ってしまっても荒神山の裾を辿ってくれば岡の上に戻るのもそれほど?大変ではありませんが。
八王子山脈(丘陵)の五筋の峠越え、残るは唐沢峠、coming soon となればよいのですが。

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